推進員の「正解」って何?〜CS(学校運営協議会)と地域学校協働活動の違い・役割の境界線をクリアにする〜

「地域学校協働活動推進員に任命されたけれど、具体的に何をすればいいかわからない」
「学校からの要望に応えるだけで精一杯で、まるで便利屋のようになってしまっている」
「ボランティアを集めたいけれど、どう声をかけていいかわからず、結局自分が動いている」
地域と学校をつなぐ活動をしている中で、こんなモヤモヤを抱えていませんか?
みなさん、こんばんは。
コミュシティのプロジェクトリーダー、ソルティーです。
今回は、私自身が現場で悩みながら実践してきた経験をもとに、「地域学校協働活動推進員 スタートアップガイド」と題して、活動のヒントをお届けします。
記念すべき第1回目は、コーディネーターという役割の「正解」について。
正解が見えにくいこのポジションで、どうすれば自分も周りも疲弊せず、ワクワクする活動を作っていけるのか。私の「本音」と具体的な「戦略」をお話しします。
- 地域学校協働活動推進員(コーディネーター)が本来果たすべき役割
- 「コミュニティ・スクール」と「地域学校協働活動」の関係性
- 活動が苦しくなる原因
- 自分の価値を下げてしまうやってはいけないNGリスト
- 学校の先生と信頼関係を築きながら活動を発展させるステップ
地域学校協働活動推進員の「正解」って何?
いきなり任命されても「何すんの?」状態
地域と学校の連携が叫ばれる昨今、ある日突然「地域学校協働活動推進員(コーディネーター)」に任命される方が増えています。
でも、多くの人が最初に抱く感想はこれではないでしょうか。
「任命されたけど、一体なにをやればいいの?」
これ、本当によくある話なんです。
そもそも、世の中全体がこの活動の価値をまだ十分に理解していないことも多く、予算も少ない。
どんな活動をすればいいのか、任命された本人もわかっていなければ、依頼した行政や学校側も明確な答えを持っていないことすらあります。
「地域と学校の間(はざま)」という、非常に難しい立ち位置。ここでの正解を探すのは手探りの連続です。
でも、逆を言えば、自分たちで考えた結果がこれからの職業としての価値を作っていく、可能性に満ちたポジションでもあるのです。
現場で陥りがちな「3つの苦しみ」

活動を始めたばかりの方が直面しやすい悩みが3つあります。
- 『便利屋扱い』されてしまうこと。
- 『役割の違い』がわからないこと。
- 『ボランティア集め』の壁。
1つ目は学校から「あれやって、これやって」と言われるがままに動いてしまい、雑用ばかりが増えていくパターンです。
2つ目は「推進員になったけど、コミュニティ・スクールって何?」「学校運営協議会と何が違うの?」と、言葉の定義や組織の関係性が曖昧なまま進んでしまうことがあります。
そして3つ目は
「学校からボランティアを集めてと言われたけど、どう集めればいいの?」
「頼まれたのに集めきれなくて申し訳ない…」
そんな責任感から、結局自分が穴埋めをして疲弊してしまう。
「私、なんのためにこの連携をやっているんだろう?」
そんなふうに目的を見失ってしまわないよう、まずは活動の全体像を整理していきましょう。
コミュニティ・スクールと協働活動は「車の両輪」
方向性を決めるハンドルと実際に動くタイヤ
この活動を理解する上で欠かせないのが、『コミュニティ・スクール(学校運営協議会)』と『地域学校協働活動』の関係性です。
一般的には自転車や、車で例えられることが多いので、今回はそのパターンでお伝えします。

学校運営協議会
まず、学校運営協議会(コミュニティ・スクール)。これは、今まで校長先生だけが決めていた学校の方針に対し、地域住民や保護者が「この方向でいいですか?」「もっとこうしませんか?」と話し合い、熟議するための場です。
つまり、車でいうところの『ハンドル』の役割。
これからどこへ向かうのか、方向性を定める機能です。
地域学校協働活動
対して、地域学校協働活動。これは、決まった方向性に向かって、実際に汗をかいて動く部隊です。
企画を立てたり、人を集めたりして実行する。
車でいうところの『エンジン』や『タイヤ』の役割を担います。
両方が噛み合ってこそ前に進む
重要なのは、この2つがセットで機能しなければならないということです。
どんなに立派なエンジン(活動部隊)があっても、ハンドル(方向性)が定まっていなければ、暴走するか、迷子になってしまいます。
逆に、会議室で立派な計画(ハンドル)が決まっても、それを実行するタイヤ(活動部隊)がなければ、車は一歩も進みません。
よくある失敗は、この連携が取れていないケースです。
学校運営協議会で決まったビジョンが現場に降りてこなかったり、現場が勝手に動いて全体の目的とズレてしまったり。
どこに向かうのか(ビジョン)を共有し、そのために誰がどう動くのか(アクション)を連動させる。
この『車の両輪』の関係を理解することが、スタートアップの第一歩です。
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